東南アジアの旅②
こんにちは!
中々更新出来ずにいました…
私は今、マレーシアの首都、クアラルンプールにいます。
今日までの2週間、ワークキャンプに参加していました。
(ワークキャンプとは→http://www.nice1.gr.jp)
ミャンマーやパキスタンから来た難民の子供たちが通う学校で、ボランティアをしていました。
具体的にどんなことをしていたかと言うと、子供たちを外に連れて行って遊んだり、スポーツ大会を開催したり、けん玉や折り紙を教えたり、白玉を一緒に作って食べたり、よさこいを踊ったり…あとは、聖書の勉強に参加させてもらったり、お家を訪問させてもらったりもしました。
学校の背景をざっと説明すると、
そもそも"学校"と言っても国で教育機関として認められているわけではなく、教会がスポンサーとなり、難民自身が先生となり学校を運営しているという状況です。つまり、この学校を卒業しても教育修了証のようなものはもらえません。生徒のほとんどはミャンマーの少数民族であるゾミ族です。あとは数名ずつロヒンギャとパキスタンから来た難民がいます。ゾミ族のみんながマレーシアへ来る経緯については、また別の機会に紹介します。
2週間を通して思ったことを、いくつかにまとめてシェアします。
1. 外遊びの大切さ
約60人の子供たちを徒歩15分ほどの公園に連れて行きました。子供たちは大喜びです。
ある子供に「普段もよく公園に来る?」と聞いてみました。すると、「"park"って何?」という答えが返ってきました。単純に、parkという単語が分からなかった可能性もありますが、簡単な英会話はできる子だったのでそうではなく、公園に来る機会が少なすぎて、公園という単語を知らなかったのではと思いました。あとから先生に聞いた話でも、学校でこうして子供たちを外へ連れ出せるのはなんと3ヶ月に一度らしいです。
親が仕事で忙しかったり、家の近くに公園がなかったり、難民申請がおりていない(=不法滞在)ために堂々と外へ出れない…などの理由で、放課後も子供たちはあまり外へ行けません。
3ヶ月に一度…
子供たちの喜ぶ姿を見て、涙が出そうでした。
…皆さんが子供の時は、どれくらい外で遊んでいたでしょうか?
普段子供たちを外へ連れて行けないのは、生徒の数に対し先生の数が圧倒的に少ないため、外に連れて行っても先生を見きれないためです。
複雑な思いでしたが、少なくとも私たちのいる間に数回外に連れて行けたことは子供たちにとって良かったと思います。
2. 新聞やネットだけでは分からないことがたくさん
キャンプのメンバーの一人が言っていました。
本当にその通りで、今の時代インターネットやら本やら新聞やら、情報は溢れるほどありますが、それらの情報だけでは分からないこともたくさんあると思います。
実際に現地に行ってみて、そこに住んでいる人と話してみて、一緒に生活してみて、そうして始めて気付くことや感じることがあるのではないでしょうか。
自分の足を運んでみることの大切さを、改めて思いました。
3. "難民"は、ただ可哀想な人たちではない
キャンプを通し、私の中での"難民"のイメージが大きく変わりました。
前まで"難民"と聞くと、
食べ物や水、電気などが十分に得られず、狭いテントでギリギリの生活を送っている…
そんなイメージでした。
しかし、学校に来る子供たちや私の出会った人たちは、そんな"哀れで可哀想"な人たちではありませんでした。
確かに厳しい状況も存在しているし、決して余裕があるようには見えなくても、絶望の中に生きているわけではないと思いました。
ご飯を食べて、笑って、話して、友達とふざけ合って、そういう生活があります。
そもそも"難民"という枠があるからいけないような気がしていて、その人を見るとき、難民と聞くと、"きっと大変な思いをしているんだろう。"という先入観が生まれないでしょうか。そうではなく、難民というカテゴライズを一旦外し、一人の人間として見ることが大切なのではと思います。
今日はこの辺で終わりにしようと思いますが、ちなみに、今クアラルンプールの一部の地域では計画断水が行われています。水の大切さを痛感しました…
最後まで読んでいただきありがとうございました!